総合テーマ:「多様性における統一? 拡散と収束の間のドイツ語ドイツ文学 (Einheit in der Vielfalt? Germanistik zwischen Divergenz und Konvergenz)」
会期:2019年8月26日(月)- 29日(木)
会場:北海学園大学(豊平キャンパス)
主催:日本独文学会
後援:北海学園大学
公的助成:独立行政法人日本学術振興会 (JSPS科研費 JP18HP0701),ドイツ学術交流会 (Deutscher Akademischer Austauschdienst = DAAD),北海学園大学、公益財団法人ドイツ語学文学振興会、東京ドイツ文化センター(Goethe-Institut Tokyo)
開催の趣旨
「アジア・ゲルマニスト会議」は、ドイツと東アジアのドイツ語学・文学・文化の研究者の学術交流の場として、1991年以来ほぼ3年ごとに日本・中国・韓国で順次開催されてきました。これまでの開催地と総合テーマは次の通りです。
1991(ベルリン)「アジアの視点でみたドイツの文学・言語」
1994(北京)「国際ドイツ語教員連盟アジア大会」
1997(ソウル)「マルチ・メディア時代のドイツ文学研究」
1999(福岡)「閾(しきい)を超えて」
2002(北京)「新たな世紀・新たな挑戦」
2006(ソウル)「文化の学としてのドイツ文学研究」
2008(金沢)「越境・往来する文化」
2012(北京)「間言語性・間文化性・学際性」
2016(ソウル)「変化の時代のドイツ語・ドイツ文学」
今回の札幌大会では、「多様性における統一?」を総合テーマに、日本、韓国、中国をはじめとするアジア各国、ドイツ・オーストリア・スイスのドイツ語圏、他のヨーロッパ諸国、オーストラリアなど太平洋圏の諸国から、約250名の参加者を得て、文化のダイナミズムとこれからのドイツ研究の可能性を多様な視点から討議します。
〈アジアでドイツ語・ドイツ文学研究〉
アジアにおけるドイツ語・ドイツ文学・文化研究は、長い歴史をもっています。幕末の開国以来、日本の学術・文化の近代化においてドイツ語・ドイツ文学研究が大きな役割を果たしたことはいうまでもありませんが、韓国、そして最近の中国でも、近代化のなかでドイツの学術・文化の研究は重要な意味を担っています。そのような意味で、東アジアは、地理的な遠さと文化的な異質性にもかかわらず、ヨーロッパ以外ではドイツ語・ドイツ文化の最大の受容者であったということができるでしょう。こうした共通の背景を踏まえて、ドイツ語をチャンネルとした活発な学術・文化交流がアジアで実際に行われていることが、今回のアジア・ゲルマニスト会議では明らかになるはずです。自国語によるものでもなく、英語によるものでもない、あたらしい交流の興味深いひとつのかたちが、ここに見られるでしょう。ドイツと日本・アジアとの交流の歴史にあらたな一頁を刻む、またとない機会にできればと考えています。(討議はドイツ語で行われます)。
〈文化プログラム〉
会議と平行して、ドイツ文化センターの全面的支援により、文化プログラム「ドイツ映画の夕べ」が開催されます。文化プログラムは一般の方にも公開されます。詳しくは下をご覧ください。
〈お問い合わせ〉
お問い合わせは、メールフォームでお願いいたします。
市民向け文化プログラムとして「ドイツ映画上映会」を開催します。
日時:2019年8月28日(水)17:40開場、18:00開始(終了予定20:40頃)
場所:札幌市教育文化会館 小ホール
内容:ドイツ映画上映『僕たちは希望という名の列車に乗った』
また、上映前後に映画とその背景についてのトークセッションを行います
入場無料(満席になり次第受付を終了します)
この催しは東京ドイツ文化センター(Goethe-Institut Tokyo)との共催で行われます。
なお、事情により内容等を変更することがあります。変更がありましたら、このページでお知らせします。
対象:中学生・高校生
日時:2019年8月27日(火)セッション1: 16:30-17:15、セッション2: 17:30-18:15
場所:北海学園大学豊平キャンパス(教室等は申込者に別途お伝えします)
主催:日本独文学会アジアゲルマニスト会議実行委員会
問合せ・申込み: 下の「お問い合わせ」フォームを使うか、workshop[at]agt-jgg.org ([at]は@に代えて)へメールをお送りください。申し込みの際は以下の事項を記してください。なお、申し込み順に受け付け、定員(各セッション15名)になり次第締め切ります。
- 中学・高校の別、学年
- 氏名 漢字、ローマ字双方で
- 希望のセッション(あれば第二希望も)
- 連絡先(メールアドレス等)
内容:
セッション1
ドイツ語で楽しく友達を作ろう!(講師:竹内一高、村元麻衣)
体を動かしながら、楽しく、ドイツのことをちょっと知ってみませんか?
バシバシクイズ(バシバシとは何の音だろう?)で、ドイツ博士を目指そう!
ドイツ語であいさつや自分の名前を言えるようになると、新しい友達を作ることも出来ます。
みなさんの新しい挑戦をお手伝いします!
セッション2
異文化は楽しい!ミニマム・ドイツ語ワークショップ(講師:落合直子)
ドイツ語に興味を持った中学生や高校生の皆さんを対象にした、ドイツ語の簡単な挨拶から、ミニ会話、観光名所や伝統文化までコンパクトに詰まったワークショップです。
45分の短い時間ですが、目、耳、口、身振りを沢山使って、ドイツ語の世界に入って行きましょう。このワークショップで他国の文化に触れることの楽しさを味わって頂ければと思います。